こんにちは、ぽけるすです。
私は現役の小学校教師として働く傍ら、延べ、1000人以上の子供と接してきました。
その中で得たノウハウや知識を発信しています。
みなさんのお子様は「学校」と「家庭」とで同じ態度で過ごしていますか?
学校では落ちついていると言われるけれど、お家では全然言うことを聞かない…
学校で問題ばかり起こしているらしい。家ではそんな問題起こすようには見えないんだけど何がいけないのかしら…
こんな風に、思う方多いのではないでしょうか。
この記事を読むと、子どもの態度がなぜ変わるのか、そして、どう対応したらいいのか、がわかります。
私は5年間教師をしてきて(今もしています)、家と学校で態度の変わる子どもをたくさん見てきました。もちろん原因は千差万別なのですが、共通点もあります。
ぜひこの記事を読んで、明日からの子育てを楽にしていただけたらと思います。
【結論】「ウチ」と「ソト」で態度が変わるのは当たり前?
結論から言うと、学校と家とで、子どもの姿、態度が変わるのは当たり前です。
大人はどうか?
大人で考えてみましょう。
みなさんは「職場」「家庭」「友人」それぞれの前で同じ顔・同じ態度をしていますか?
おそらくそんな人はいないと思います。
人間は様々な環境の中で違う役割を担い、違う役を自然と演じ続けています。
言葉遣いにもそれは現れます。職場では丁寧な言葉で。家庭や友人の前では少し砕けたコミュニケーションを取りますよね。
さらに細かく上司と部下、配偶者と子ども、親友とそれ以外でも変わりますね。
子どもはどうか?
それは子どもも同じです。
子どもは子どもながらに、様々な場面で出す表情や態度を変えています。むしろ、その傾向は大人より子どもの方が顕著に出します。
「態度は人間関係・環境で変わるもの」
これを前提にして考えなければ問題を解決することはできません。
学校では落ち着いているのに、家では言うことを聞かないパターン
学校では落ちついていると言われるけれど、お家では全然言うことを聞かない…
まずはこの場合で考えましょう。
原因
子どもにとっては基本的に
学校→ソト
家庭→ウチ
ですので、ソトの場となる学校では、気を張っていることが考えられます。
これ、当たり前のことですよね。ソトで頑張り、ウチでは素を出して甘える。
むしろいい傾向とさえ言えます。学校で疲れて帰ってきて、お家では正直な自分の気持ちを出せているのですから。安心してください。
対応策
いわゆる静かで落ち着いている「いい子」がこの状況になることが多いです。
こういった子どもは学校であった嫌なこと・納得いかないこと・文句を我慢してしまう傾向があります。また、いい子でいたいのでお家の方にも言えないことが多いです。
お家でいつでも話を聞いてあげられるように準備しておくのが大切です。
- 一緒にお風呂に入る
- 通勤通学を2人で歩く
など、話しやすい環境を作ることが大切です。
注意点
話しを聞こう聞こうと、すると、子どもに問い詰めるような形になってしまいます。そうすと様々な問題が起きます。
嘘をつく話しを盛る面倒くさくなって余計に話さなくなる。
などです。
あくまで話しやすい環境づくりを意識して、子どもが自分から話し始めるのを待ちましょう。
家では落ち着いているのに、学校では問題を起こすパターン
こちらの方が問題としては根が深いです。
本来ウチは安心して自分をさらけ出す場であるべきですが、これができていません。
お家で我慢している分をソトの場で出しています。
原因
家で自分を出せていない原因は、いくつか考えられますが、大きいと自分が感じている原因を3つ紹介します。
- 厳しすぎるしつけ
- 過度の期待(習い事など)
- 過保護
以上3つです。
1. 厳しすぎるしつけ
しつけが厳しすぎると、子どもはお家で本来得るべき「安心」を得ることができません。
もちろん、大人となっていく過程の中でしつけは必要になります。我が子の成長を思うしつけは非常に重要です。
しかし、「こうあるべき」が強すぎると、まだそれができない子どもは自己否定に陥ります。もしくは無理に無理をしてそれに合わせようとします。
しつけも大事ですが、成長したかどうかなんて関係なく、ありのままの自分を受け止めてもらえる安心感も大事です。
しつけの厳しい家で育った子どもに多いのが、「人の失敗に敏感」「自分の失敗を許せない(チャレンジしようとしない)」ことがあります。
学校では過度に友達の失敗を責めたり、怒りっぽかったりするようになってしまうパターンが多いです。
2. 過度の期待(習い事、兄弟の世話など)
過度の期待をかけられている子どもはお家で素を出すことができなくなってしまします。
素晴らしい姿でいることが人間にとって大事なのですが、同時に怠惰な面もあるのが人間です。
過度な期待をかけられた子どもは期待に応えようと無理をしてしまいます。結果的に肉体的・精神的負担がキャパオーバーになってしまい、荒れます。そして荒れを表現できる場は、家ではなく学校となってしまいます。
3. 過保護
心配をするあまり、学校で起こるトラブルを我が子の責任にできない親がいます。
100%誰かの責任にできるトラブルは学校ではほとんど起き得ません。
過保護な保護者に限って我が子の悪かった点が見えなくなってしまいます。「家では落ち着いているのになんで?」という態度が強すぎます。
そもそも学校と家で態度は変わる、という前提に立てていないパターンが多いように感じます。
親に守られていると認識した子どもは、ますますエスカレートして学校で荒れていきます。何をしても守ってもらえますからね。
対応策
とにかく、安心できる場を家庭の中に作ってやることです。
厳しいわけでも、甘すぎるわけでも1なく、
子どもの失敗も、悪さも、良さも、成功も、全てをありのままに受け止めてくれる環境です。
悪いことはダメだと言わなければいけません。しかし、子どもの人格までは否定されるべきではありません。
【まとめ】子どもをありのまま受け入れることがスタート
いかがだったでしょうか。
我が子だけを子育てしていると「甘さ」と「厳しさ」のバランス感覚が取れなくなっていきがちです。
そんな時は「子どもを見る」と言うことを大切にしてください。
いつでも答えは子どもが持っています。子どもは大人に比べて口下手ですのでいろいろな方法でSOSのサインを送っています。
ありのままの子どもを見つけてあげるのが子育ての一番の王道であり、近道であると思います。
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