こんにちは、ぽけるすです。
私は現役の小学校教師として働く傍ら、延べ、1000人以上の子供と接してきました。
その中で得たノウハウや知識を発信しています。
この記事の続きになります。
この記事では具体的な褒め方のコツについて書いていきます
「褒める」とは言っても、これまで褒め慣れていないと、どう声をかけたらいいかわからないこともあると思います。
この記事を読むと、「褒める」ことが簡単に!明日から使えるテクニックを学べます。ぜひ最後までご覧ください。
① 「自己内対比」で褒める
褒めるときは相対的な基準で褒めてはいけません。「テストの点数」「習い事の試合の結果」などは、相対的な結果、つまり相手がいて成立することになります。褒めてはいけないと言うわけではないのですが、こればかり褒めていると、「結果さえ良ければ努力しない子」になってしまいます。本来は努力したり、継続したりすることが大切なので、そこを褒めましょう。
そのために「自己内対比で褒める」ことがおすすめです。
「自己内対比」とは、言葉の通り、「以前の自分と比べてどのくらい伸びたか」です。例えば、テストの場合は、点数の上下ではなく、それまでに準備して勉強してきた過程を褒める。試合の結果ではなく、よく練習したことを褒めるべきなのです。
仮にテストの点数が下がってしまったとしても、しっかり勉強して準備して臨んでいたなら褒められるべきですよね。もし、勉強をサボっていたのにテストの点数を褒められてしまったら、「点数さえ取っておけばいいのか」と間違った行動の強化が起きてしまいます。気をつけましょう。
② “アイ”メッセージで褒める
褒めていると時々あるのが、「いやいや、そんな…」と褒められた側が「必要以上に謙遜される」パターンです。
元々「自信がない」子や、精神が病んでいる(落ち込んでいる)子の場合にありがちです。
こんな風に心が硬くなってしまい、褒め言葉が跳ね返されてしまう時には”アイ”メッセージで伝えるようにしましょう。
“アイ”メッセージは、”I”メッセージ、つまり、「自分」が主語になっている言葉かけのことです。
「”私は”この点数、すごいと思うなあ」
「これだけ努力する姿、”私は”かっこいいなと思ったよ」
などです。
アイメッセージの何がいいかというと、「相手に否定されない」点にあります。例えば、
「この点数すごいね!」だと、
「いやいや全然すごくないよ…」と否定できます。
「よく頑張ったね!」だと、
「全然頑張ってないし…」と否定できてしまいます。
アイメッセージは主語が「自分」ですので、褒められた方はそれを否定できません。
「”私は”かっこいいと思ったよ」これは、”私が”思ったことなので、それ以上でもそれ以下でもなく、否定することができないのです。
謙遜しすぎる相手には、アイメッセージ、覚えておいてください。
③ 行動ではなく、気持ちを褒める
最後に、子どもの気持ちを褒める方法です。
「行動」すなわち「結果」は「気持ち」に沿った答えが出ない可能性があります。
例えば、「一生懸命勉強したのにテストの結果が思わしくなかった」とか、「優しさでしたのに、お節介だった」などです。
これで褒めてもらえないと、「頑張った気持ち」や「優しい気持ち」がなくなってしまいます。
基本的に人間は、「よい行いをしたいと、心に思った時点で善」なのです。
ですから、結果的に失敗したとしても「やろうと思ってしてくれたんだね」と気持ちを褒めてあげましょう。
何か子どもが失敗した時も、「その行動」だけを叱るのではなく、「どうしてしたのか」気持ちを聞いてから判断するようにしましょう。もしかしたら、「良い気持ち」が隠れているかもしれませんよ。
褒めるマインド作り
これまで、褒める際の注意点を3つ、書いてきました。
しかし、そもそも「褒める」ことに心理的ハードルがある人もいます。特にずっと一緒に生活していると、子どものよくないところばかりが目につき、イライラして褒められないと言う人もいます。
そんな時には「褒めるマインド作り」をして「褒める準備」をしていきます。
① 道ゆく人を心の中で褒める
出勤する時や帰宅の際、朝起きるまでなどちょっとしたすき間時間にあった人やものを褒めます。声に出すと変な人になってしまうので、「心の中」ですよ笑
「いいスーツですね」
「かっこいい柄のシャツですね」
「今日もきれいに掃除してえらいね」など自分を褒めてもいいです。
などなど…
とにかく、子どもに会った時自然を口から褒め言葉が出せるように準備しておきましょう。
② 鏡の前で笑顔を作る
怒った顔をしている人からは「怒った言葉」が笑顔の人からは「優しい言葉」が出てきます。
常に笑顔でいると自然と口から褒め言葉など優しい言葉が出てくるようになります。
顔を洗う時や、歯を磨くとき、笑顔の練習してみてください。
③ 褒めることを事前に決める
人間は不思議なもので、「ここを褒めよう」と事前に決めると、その子のどんな些細な成長でも目に入るようになります。
例えば、”「テストの点数」が何点でも褒めるようにしよう”と決めておくと、工夫が始まります笑
どうやったら褒めようと考えると意外と褒められる場所が見つかるものなのです。
なんでもいいので、「今日はここを褒めよう」と決めてしまいましょう。
【まとめ】褒めることが人間関係の基礎
こちらの記事でも書いた通り、褒め言葉は子供との関係作りの基礎になります。
褒めて関係作りをすることで、その先の「指導」「しつけ」が機能するようになります。褒めることを通らずに子そもを育てることはできません。
とにかく褒めて褒めて、子育てを楽にしましょうね。
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